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第7回 フランス・パリの名門料理学校『ル・コルドンブルー』を優秀な成績で卒業・柳原まゆみさん


この世に「お料理」と「食べ歩きの旅」があれば私は元気!


食べることと旅が好き!(ほとんどの人は好きですよねー)
私の若い頃、母は「この娘は給料全部食べちゃう・・・。おしゃれもせずに・・・。」と嘆いたものです。母とひとつ上の姉はどちらかというと着道楽で、姉は給料日には必ず何かしら洋服や装飾品を買ってきたものです。昔からそういうものに全く興味が無かった私は、花より団子に走りました。
旅に関しては、20歳から始まった世界放浪癖が現在渡航暦64回、46カ国、海外滞在日数合計1577日にもなりました。そのために使ったお金を計算すると結構立派なマンションが買えている・・・という恐ろしい結果に目を瞑(つぶ)りつつ、今尚、「食べる旅」に出かけています。 "おいしいものを見つける喜び" と "旅の楽しさ" を誰かに伝えたくて 『Madame Y』 のサロンを開店しました。

柳原さんが開設するホームページ『Madam "y"』の"はじめまして"から~

<プロフィール> ※柳原さんからのコメント付き
"マダム・イグレック"こと柳原まゆみさん
1958年岐阜県に誕生
母が家業を手伝っていたためお手伝いさんがいたが、お手伝いさんの料理が気に入らず、自分で作ったりしていた。(小学生が生意気でしたねーby柳原)

日本女子大学食物科卒業と同時に栄養士の資格取得
(親に与えられた食べ物以外に、世の中にこんなおいしいものがあったのだーと感じた大学時代でしたby柳原)

1985年 ブリュッセルにてフランス家庭料理とおもてなし法を学ぶ
1988年 パリの料理学校ル・コルドンブルーに入学。料理上級ディプロームで"モーションビアン"をもらう。(頑張った!!by柳原) その後、ミシュランの一つ星レストラン「ルレ・ド・セーブル」のローラン・デュラン氏(1989年MOF:フランス最高職人賞)の下で修行。(当時MOF最年少受賞のハンサムなシェフでした。みんなスタージュ"給料なしの見習い"というとつらい経験のように聞こえますが、私は楽しくてしょうがなかったです。スタージュ中に太ったのは仲間内で私だけ・・・by柳原)

1990~97年 帰国後、旅行会社に勤務。仕事柄世界中を食べ歩く

1992年 フランス料理、家庭料理のサロン『Madame Y』を開く

1999年 結婚し、二足のわらじをやめ、料理教室に専念。同時に食べ歩きに拍車がかかる。(旦那様ありがとう!! 料理教室の稼ぎ分全部食べちゃってる・・・。でも勉強だからねっ。by柳原)

2006年 夫の転勤でハワイに移住。ハワイで料理教室をはじめる

2009年 夫の転勤のため帰国。東京にて料理教室再開


「ル・コルドンブルー」の制服に身を包む(東京でのお料理教室で)

今日は、東京のご自宅兼お料理教室兼レストランの『Madame Y』で柳原さんに、特に腕によりをかけて作ってもらったお料理をいただきながらお話を伺いました。途中、お料理の説明もしていただきました。目の前には素敵なお皿と手入れの行き届いた銀製のカトラリー(ナイフ、フォーク&スプーン)。さて最初のお料理が出てきました。



サーモンのポーピエット

柳原さん:おまちどうさま。まずは、"サーモンのポーピエット"です。サーモンの切り身でアボカド、ホタテの貝柱、エビ、香草のディルを包みこみ、さらに大振りのエビを乗せています。ポーピエット(paupiettes)の名前は、フランス語のpapier(パピエ=紙)に由来します。筒状に丸めて作るものもあり、それを巻くために紙を使ったことから発音が変化し、いつしかポーピエットと呼ばれるようになったと言われています。

森:では、いただきます!あ~魚貝類が新鮮で食欲がさらに増してくるようです。
本場フランスの名門料理学校『ル・コルドンブルー』へ入学するきっかけは何だったのですか?

柳原さん:フランス語も英語もできないし、海外で一人で留学なんて・・・と思っていたのですが、ある朝、東京で地震があり・・・。怖かったのに誰もいないし・・・。当時、大きな地震が近々来るって噂もありましたから、「こんなところで地震で死ぬのならパリで野垂れ死んでも同じじゃないか?」って思い、その日のうちに留学の申し込みを決意しました!

森:ちょっと変わった理由ですね。学校の授業はどんな内容なのですか?

柳原さん:ほぼ毎日、午前講義、午後実習のプログラムです。実習はグループで行われますが、ひとりで6人分作るので同じ作業を何回も繰り返すんですよ。だから何がわかっていないのか、その場で判るし、3人に1人くらいの割合で先生がついていたのですぐに質問もできて学ぶ環境としては非常に良かったと思います。


授業中クラスメートと(ル・コルドンブルーの教室で)

森:そんなにたくさん作って料理はどうするんですか?

柳原さん:作った料理は持ち帰ってよいのですが、同じクラスのボリビア人の女の子とルームシェアーをしていたので、いつも6人分の2倍、12人分の料理が家にあったわけです。もちろん食べ切れません。しかも同じ料理ですよ。ホームレスに差し上げようかと毎日真剣に話してました。


ルームメートのアレハンドラ(ボリビア人)

森:成績の方はいかがでしたか?

柳原さん:これは自慢話になっちゃうのですが、二番の成績で卒業できました。各学期の試験と卒業試験は真剣に勉強しましたから。上位を占めていたのはだいたい日本人学生でしたね。さすが日本人です。特にお菓子のクラスは必ず日本人が1位!他国の学生とのレベルは大きく違っていたと思います。その壁に掛けてある卒業証書に"モーションビアン"ってスタンプが押してあるんですが、それは1番と2番の学生にしか押してくれないんです。でも、すごく薄くて・・・

森:それは凄い!写真撮っていいですか!?
クラスの雰囲気はどうでしたか?


手前に薄っすら見えるのが成績優秀者の証の"スタンプ"


卒業証書授与式(成績の悪い順に名前を呼ばれる!)

柳原さん:クラスは世界各国のいろんな人種の方がいて楽しかったですよ。私のクラスはフランス人、日本人の他、中国、ボリビア、メキシコ、アメリカ、ドイツ、ベルギーからの学生がいました。ホームパーティーをした時は、みんな各国料理を作ってきて楽しかったです。年齢もまちまちで17歳くらいから50歳くらいの方まで何から何までバラエティー豊かでした。

森:それは、さぞかし楽しかったでしょうね。私も留学経験がありますからとてもよく理解できます。


緊張の卒業試験

柳原さん:"カリフラワーのクーリ"です。クーリとは、野菜や果物を裏ごしして液状(ピューレ)にすることです。


カリフラワーのクーリ

これはパリの有名レストラン『パサージュ53』で食べた前菜をちょっと真似して、アレンジしました。カリフラワーと塩味だけです。オリーブオイルとのコンビネーションがばっちりで美味しいですよ。上のカリフラワーは生です。次はパスタいきますよ~。

森:冷たいかと思ったら温かいんですね。それに上の部分は生ですか。驚いた。
お料理教室を開いていらっしゃると聞きましたが?

柳原さん:ここ東京の自宅と生まれ故郷の岐阜の二ヶ所でやっています。東京は去年ハワイから戻ってきて2月に再開し、岐阜はその4月からスタートしました。岐阜の方では、生徒さんたちが「チーム岐阜」っていう会を作っていて、私がいなくても仲良く飲み会などしているようです。今度は東京においしいものを食べ歩きに来るそうです。そのために毎月積み立てもしてるんですよ。


東京のご自宅マンションでのお料理教室の様子

私の料理教室は食べておしゃべりするのが中心なのだけれど、4年前、ハワイに行くので教室を閉めますって言ったら「じゃあ、この月に一回の集まりはどうするんですか?」と言われました。料理教室なんだけど・・・集まりだったのね(笑)。でも、食卓の楽しさを教えるのが私の目的なので、まあいいか~って思いました。美味しいもののところには楽しい仲間が集まるんですよね。

さぁパスタの出来上がりです。"春キャベツと豚肉のパスタ"

森:おや!?お皿のこの窪みは何ですか?



春キャベツと豚肉のパスタ

柳原さん:その窪みで"くるくる"するんですよ。イタリアで購入したお皿です。1枚3,000円くらいです。必要なら今度買ってきますよ。

森:初めて見ました。それにこの味・・・何となく中華風ですね。

柳原さん:中華のものは何も入ってませんよ~。あっ、ねぎと豚肉・・・それに塩と胡椒が中華風の味を醸し出すのかもしれませんね。

森:ところで、お料理サロンの名前にもなっている 『 Madam Y 』 の由来は?

柳原さん:Yはフランス語で"イグレック"と発音します。フランス語を習い始めた頃、自分のイニシアル(YanagiharaのY)がとても素敵な響きでうれしかったものです。だから、このサロンにも教室にもそのイニシアルを使おうとずっと思っていました。

森:料理人としてのスキルアップはどのようにされていらっしゃいますか?

柳原さん:お料理に関する日本の習慣や決まりごとを知らないので、日本料理の教室に2つ、他にも気に入ったものがあるとその都度参加しています。食べ歩きは、ひと月に15軒は行ってるかな。海外食べ歩きはこの一年で4回行きましたよー。イタリア、フランス、スペイン、ハワイ。ハワイは作りに行きました・・・。昨年は11月にスペインのサンセバスチャンで料理サミットがあって、参加された私のお師匠さま・山田シェフのお手伝い(追っかけ??)で自腹参加したのです。

森:柳原さんはおいしいものをたくさんご存知ですよね。お気に入りのレストランはどこですか?ランキングもしていただけると、もし、私が将来食べに行くときの参考になります。

柳原さん:そうですね~1番はやはり私のお師匠さま・山田シェフの『ヒロソフィー』(麻布十番)ですね。男性35歳未満お断りの"R35"のお店です。ちょっと前までは看板も何も出てなかった"隠れ家的なレストラン"だったんですよ。
2番『乃木坂 神谷』(赤坂・乃木坂)<ミシュラン東京2010の1つ星>
和食です。毎回驚く料理を出してくれます。ここの料理教室に毎月行っていて、必ずいつも「へぇー!!」と叫んでしまいます。
3番『レ・クレアシオン・ド・ナリサワ』(表参道・青山)<ミシュラン東京2010の2つ星>
成澤君のお店。美味しいものを追求する根性が凄いフレンチのシェフ。今度、私の岐阜のお料理教室の生徒さんたち"チーム岐阜"が食べに行きます。
4番が岐阜の『開化亭』
山田シェフも"日本で一番好きなレストランの一つだ"と言ってます。中華です。今まで食べたことが無いお料理がたくさん出てきます。「いろいろ勉強してるな~、凄いな~」って感じです。
5番が海味(表参道・青山)<ミシュラン東京2010の2つ星>
いつも"海味鮨さん"って呼んでます。お鮨は毎日食べてもいいくらい好きです。あと大将の人間性。男だよー!!友達甲斐がある。損得を考えないのも好き。ネタがいいので貝がとっても苦手な人が「私が今まで食べていた貝は何だったのかしら!?」と言いながらペロッと食べれちゃったことがあります。あの新鮮でおいしいネタを仕入れられるのが何といっても凄い。素人では絶対無理なので高くてもしょうがないと思います。ハワイに引っ越す前の送別会でわざわざ家にまで来てくれてお鮨を握ってくれたこともあるんですよ。

お次の料理はこれです。


鯛のとろろこんぶ巻き

森:これは何でしょうか。外からだと何だか判りませんね。

柳原さん:"鯛のとろろこんぶ巻き" 焼き物です。

森:とろろこんぶ?こんがりとした見た目の力強さとは反対にあっさりしてますね。それに海の物同士ですから合うのでしょうか。おいしいです。話を元に戻しまして・・・ベスト5の皆さんはすべてお友達のようですが・・・


柳原さんの送別会に集まった大勢のお友達(ベルギー時代)

柳原さん:友達になりたいと思うと誰とでも友達になれちゃうんです。(笑) これ、昔の話になるんですが、私、フランスの食べ歩きの会のメンバーになっていて、そこに俳優で『くいしん坊!万才』の辰巳琢郎さんも入っていらっしゃいました。ある時、辰巳さんを含めたその会の有志で、なかなか予約の取れない、とあるレストランのランチの予約をがんばって取り、さあ行くぞ!というその日、何と、ストライキでパリの交通機関が全部ストップです。それでメンバーだった3人が来れなくなって辰巳さんと二人だけになっちゃったんですよ。二人で行くのって嫌じゃないですか~。だからパリの友達に電話かけまくって誘ったのですがストだからどうしようもなくて・・・結局二人。

森:え~!辰巳さんと二人。いいじゃないですか~!!

柳原さん:え~嫌ですよ。でも、しょうがないから待ち合わせ場所に行きました。その場所は、辰巳さんがよく服を買うお店で、セーターが1枚10万円もするお店なんです。辰巳さんから「旦那さんにセーター買ってあげたらどうですか?事務所との契約で私が買うと半額になりますよ」って言ってくれたのですが、それでも5万円ですから「5千円ならまだしもそんな高価なセーターをうちの旦那に着せることはできません」って話をしていると、日本人と思われるご夫婦がいらっしゃるのに気づいたんです。そしたら、そのご夫婦は何枚も高価なスーツを買っているではないですか。そこで私は閃きました。有名人の辰巳さんにお願いして一緒にレストランに行きませんかと誘ってもらいました。

森:まぁ~何てことを・・・

柳原さん:するとそのご夫婦は、「ストライキで自由が利かなくなってどうしようと話していたところだったんですよ」と快く私たちの誘いを受けてくれました。実は、そのご夫婦は、角川歴彦(つぐひこ)さんご夫妻だったんです。私はお顔を全く存じ上げなかったのでお食事中「どちらにお勤めで?」って聞いてしまいましたよ。

※ 角川歴彦さん
現角川グループホールディングス会長・最高経営責任者。角川書店元社長の角川春樹氏は実兄。

森:答えは何と?

柳原さん:「角川です」と答えられたので、私は、「私の料理教室には講談社にお勤めの生徒さんはいらっしゃいますが角川書店はいないですね~」なんて、また変な受け応えをしながらも徐々にいろんな話で盛り上がり、最後は「ギャハハギャハハ」で締めくくりです。奥様がとっても気さくですっごくおもしろい方で稀に見る楽しいお食事のひとときになりました。

そして、支払う段になったらそのご夫婦がまとめて支払ってくださったんですよ。そこで私、まだお名前を聞いてなかったことに気付いてお名前を伺ったら「角川です」と言いながら名刺をくださいました。そこには"角川グループホールディングス会長"ですよ。「これって角川全部のことだよねぇ」と、小声で辰巳さんに話しながら驚いてました。(笑)


コルドンブルー入学前に通ったニースの語学学校のクラスメート

森:それ以降、角川さんご夫妻とお友達になったと?

柳原さん:え~、そうなんです。その日の夕食に中華に行こうということになり、辰巳さん、我々の友人、そして角川さんご夫婦もお誘いし10数人でまたまた楽しいお食事会です。今度は辰巳さんのおごりでした。何と!1日二食もおごってもらっちゃいました。(笑)

さて、メインのお肉料理 "子羊の肉のクレピン包み焼き" です。クレピンとは、豚の網油(あみあぶら)のことです。それでお肉を包んで焼き上げます。でも、全然脂っこくないですよ。食べてみてください。


子羊の肉のクレピン包み焼き

森:ホントだ~。全然脂っこくないです。それに肉の臭みも全くない。おいしいです。

柳原さん:それで日本に戻ってきてしばらくしたある日、角川さんから「おいしいものをよく知っているまゆみさんに相談がある」と電話がかかってきました。それは、東京国際映画祭(2006年)のパーティに中国の映画監督の張 芸謀(チャン・イーモウ)を招待したのだが、彼は大のラーメン好きだからそのパーティに是非おいしいラーメンを出したい・・・という物でした。そこで私は"友人"の中村君のお店『中村屋』を紹介しましたが角川さんは食べたことがありません。だから事前に試食してチェックしたいという話になりました。でも当時、中村屋は都心から遠い上に、たとえ行ったとしても並ばなきゃ食べられないし・・・ということでお忙しい角川さん自ら行くことはできないので何とかならないかと中村君に相談したら・・・

「出張するよ~」

と言ってくれたので角川さんのご自宅で試食会開催の運びとなりました。何だか楽しくなってきた私は、師匠の山田シェフをお誘いし、いよいよ、角川邸での試食会当日です。

※張 芸謀(チャン・イーモウ)
1987年に『紅いコーリャン』で監督デビューし、またこの作品でベルリン国際映画祭金熊賞を受賞
1992年の『秋菊の物語』と1997年の『あの子を探して』では2度、ベネチア映画祭の金獅子賞に輝く。
また、『紅いコーリャン』、『紅夢』、『上海ルージュ』のいわゆる「紅三部作」や『あの子を探して』、チャン・ツィイーの出世作『初恋のきた道』、『至福のとき』の「幸せ三部作」
2006年、日中合作映画で高倉健主演の人情映画『単騎、千里を走る。』を公開する。
2008年中国、北京オリンピック開会式・閉会式、北京パラリンピック開会式の演出を務める。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)

中村君のラーメンを食べた角川さんは、「これは紹介できる!」と、とても喜んでくれました。するとちょうどそのとき角川さんのお宅に大きな箱で松茸が届き、角川さんが「皆で食べよう!」と言ってくださったので、山田シェフがその松茸をまるごとてんぷらにして紙に包んでかぶりついて食べたんです。それはそれはおいしくて、角川さんも「こんな食べ方をしたのは初めてだ!」と、大喜びでした。
それで話は一気に盛り上がり、東京国際映画祭のパーティは中村君のラーメンはもちろん、山田シェフがいろんな仲間に声を掛け、各人が自慢の逸品を持ち寄り、屋台をしつらえ料理を出そう!ということになったんですよ。もう大騒ぎです。

森:本番ではどんな様子でした?

柳原さん:それが凄かったんですよ。チャン・イーモウさんは中村君のラーメンを控え室で食べるは会場の屋台で何倍も食べるはで合計7杯も食べてくれました。感激したチャン・イーモウさんは中村君に是非会わせて欲しいと握手までして帰って行きました。私もとても嬉しかったです。
その時、映画祭のパーティに集まったのが、"成澤君"と"海味鮨さん"と"神谷さん"。私の大好きなお店です。


学校がお休みの日は観光で気分転換(コルドンブルー在学中のある日)

森:来月、ご主人の転勤でまた海外に行かれると伺いました。次は何と、日本の裏側のブラジルだそうですね。料理人としてブラジルでしたいこと、注目していることって何かありますか?

柳原さん:行ってみないとわからないけれど、日本からの駐在の方が多いと聞いていますので、できそうなら料理教室を開きたいですね。これは儲けということではなく交流の場を提供するという意味で始めてみたいです。それから、ブラジルは最近"ブリックス"と呼ばれる、まさに発展中の国なので何か面白いことを探してみたいです。今のところ、ブラジル料理にはあまり関心は無いですが、ブラジル特有の野菜などでいろんな料理を作ってみたいです。野菜が新鮮で美味しいらしいんです。あと、料理とは関係ない話ですが、ハワイにいたときに「日本文化センター」というところで日系移民の勉強をして、移民の展示物の解説をするボランティアをしていました。だからハワイの移民に関することは結構詳しいんですよ。はからずも今回も移民の多い国・ブラジルです。多分ハワイより多いらしいのですが、次はブラジル移民の勉強をしたいと思っています。

※BRICs(ブリックス)とは、経済発展が著しいブラジル (Brazil)、ロシア (Russia)、インド (India)、中国 (China) の頭文字を合わせた4ヶ国の総称。

さあ、これで最後です。デザートの"フルーツのシャルロット キーウィ添え"


フルーツのシャルロット キーウィ添え

森:わ~!既にお腹は破裂寸前です。柳原さん!お料理しながらお話もしていただきお疲れのことと思います。ありがとうございました!!じゃあ休憩して、一緒にデザートをいただきましょう。


柳原さんは終始楽しそうにお話をして下さいました。すると、こちらも自然と楽しくなってくる。不思議な感覚でした。柳原さんの"湧き出るような前向き思考"が私に伝わってきたのでしょうね。昨年ハワイから戻られて再開したお料理教室が岐阜も含めて一旦休業となります。生徒さんたちもがっかりしていらっしゃることでしょう。柳原さんが日本に戻られるまでの辛抱ですね。
マダム・イグレックは近々ブラジルに旅立ちます。今後は、ブログ 『マダムYの美味しい話』 で、マダム・イグレックの動向を追跡してください。私も追跡します。きっと美味しく楽しいお話に出会えるでしょう。皆さん!お楽しみに!!

Interviewer,Writer&Editor:森 裕(ファイブスタークラブ)


★★★★★次回『 旅するチカラ 』予告
月刊プレイボーイ元編集長
鬼木真人さん
(6月末公開予定)





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